外壁、塗装せずに30年。そのまま放置するとどうなる？“手遅れ”を防ぐために今できること

2025年6月10日 2025年6月10日

いえつづき

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うちの外壁、気にはなってるけど…

そんなふうに思いながら、何年も何もしないまま時間が過ぎていませんか？

実は、外壁の塗装を30年も放置してしまうと、家の内部にまで深刻なダメージが及んでいる可能性があります。

でも大丈夫。
今からでも間に合う対策があります。

この記事では、放置によるリスクと、手遅れになる前にできることを、わかりやすくお伝えします。

1 30年も外壁塗装をしていないと、家に何が起きている？
2 外壁塗装、やるなら「いつ」？今の判断が未来を分ける理由
3 手遅れになる前に。外壁塗装を30年していない家が今できること

30年も外壁塗装をしていないと、家に何が起きている？

「見た目はまだ大丈夫そうだけど…」

と安心している方ほど要注意です。

外壁の劣化は、静かに、でも確実に進んでいます。

ここでは、30年も外壁塗装をしていない家に、どんな変化が起きているのかを、具体的にお伝えします。

実際に起こりやすい劣化とそのサインとは？

まずは、実際にどんなサインが出ているのか、気づきやすい現象を紹介します。

✅よく見られる劣化のサイン（セルフチェックにも◎）

劣化症状	どんなサイン？	危険度
チョーキング現象	手で触ると白い粉がつく（塗膜が分解）	★★★
色あせ・ムラ	壁の色が薄く、まだら模様に見える	★★☆
カビ・コケの繁殖	壁に黒ずみや緑の模様が出てくる	★★★
ひび割れ（クラック）	細かい筋や線が壁に入っている	★★★★
塗膜の浮き・剥がれ	表面がめくれていたり、膨らんでいる部分がある	★★★★
シーリングのひび	壁の継ぎ目や窓の周囲に隙間や割れが見える	★★★
サビ・腐食（鉄部）	サッシや鉄骨部分に赤茶色のサビが広がっている	★★★★

これらは「劣化のサイン」であり、「まだ大丈夫」と見過ごすと、次第に構造そのものに影響を及ぼしていきます。

放置が招く“手遅れリスク”とは？家の寿命にも影響が…

30年もの間、外壁のケアをしないでいると、次のような深刻な問題が連鎖的に起こり得ます。

雨漏りの発生
　塗膜とシーリングの防水機能が失われ、建物内部まで雨水が入り込みます。
　初期段階では気づかれにくく、気づいた時には床下や壁の内側が腐食していることも…。
構造材の腐りやサビ
　水分が木材や鉄骨に到達すると、腐朽菌やサビが進行し、建物の耐久性が著しく低下します。
　特に鉄骨造の場合は、構造の根幹に影響します。
シロアリの侵入
　ひび割れや湿気が増えた箇所からシロアリが入り込み、土台や柱を食い荒らします。
　こうなると“塗装”では済まず、土台の修繕や補強が必要になります。
断熱性の低下・光熱費の増加
　壁の隙間から空気が出入りしやすくなり、冷暖房の効きが悪くなります。
　家の「守り」が崩れ、快適性もコストも大きく損なわれていきます。
修繕費の爆増
　塗装では済まず、壁の張り替え、構造補強、内部修復などが必要になると、費用は当初の3〜5倍になることもあります。

30年間塗装なしの家、どのくらいある？意外と多い“未対応層”

外壁塗装は「10年ごとが目安」と言われる一方で、現実には20年、30年と何もせずに過ごしている家も決して少なくありません。

とくに昭和～平成初期に建てられた戸建てでは、「新築から一度も塗装していない」というケースも見受けられます。

ぱっと見では分かりづらくても、外壁がくすんでいたり、継ぎ目が割れていたりと、“静かな劣化”が進行していることが多いのです。

実際に近所を歩いてみると、「これ、もう長いこと塗っていないんじゃないか？」と思う家は意外にたくさんあります。

そして、その多くが「特にトラブルは起きていないから」と、つい後回しにされがちなのです。

外壁塗装の放置は、誰にとっても他人事ではなく、「気づかないうちに、じわじわ進行している」――そんな、ごく身近な問題なのです。

外壁塗装、やるなら「いつ」？今の判断が未来を分ける理由

「塗装って10年ごとが常識なんでしょ？」

よく聞く話ですが、じつはそれ、すこし古い情報かもしれません。

ここでは、タイミングの誤解と正しい判断法について、わかりやすく整理していきます。

「10年で塗る」は本当に正しいのか？よくある誤解と真実

📌塗料の種類で“正解の時期”は変わる

外壁に使われる塗料には、次のようにそれぞれ寿命があります：

塗料の種類	期待耐用年数（目安）
アクリル塗料	約5〜8年
ウレタン塗料	約7〜10年
シリコン塗料（主流）	約10〜15年
ラジカル制御型塗料	約12〜16年
フッ素塗料	約15〜20年
無機塗料（高耐久）	約20〜25年

つまり、「うちの壁は10年で再塗装しなきゃ」と決めつけるのは危険です。

何を使っているか、いつ塗ったかが重要なんです。

🏠新築の家は「5年で一度」見直すのがカギ？

実は、新築時に使われる塗料は、耐久性がそれほど高くないアクリル系であることが多いんです。

なぜかというと、家は完成してから数年間で“なじむ”必要があるから。

構造材が落ち着いてから本格的な塗装をするほうが、長持ちするんです。

💡材質によっては「今すぐ塗装すべき」でないことも？

以下のような外壁材は、塗装の必要性やタイミングが異なります：

タイル・レンガ：塗装不要、ただし目地や防水処理は必要
樹脂系サイディング：耐候性が高く塗装頻度は少なめ
ガルバリウム鋼板：塗装よりも防錆管理が重要

ただし、こうした外壁でも「付帯部」や「シーリング材」は劣化するので、完全にノーメンテナンスでいいわけではありません。

🔍「まだ早い」のか「もう遅い」のか、プロの目が必要な理由

外壁塗装の判断で難しいのは、「劣化が表面に出るまで分からないこと」です。

表面はキレイでも、内部でシーリングが劣化している
見た目は問題ないのに、塗膜の密着力が落ちている

こうした“見えない劣化”を見抜くには、専門的な知識と診断機器が必要です。

「まだ平気そうだから」という自己判断が、一番危ない落とし穴です。

「どこに頼めばいいか分からない…」
「業者選びが不安」

そんな方には、建築士が運営する【外壁塗装パートナーズ】のような一括見積もりサービスがおすすめです。

✔ 有資格者による診断
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外壁塗装しなきゃよかった？後悔しないための判断基準

「せっかく高いお金を払ったのに、ムダだった…」

そんな後悔を防ぐために、やる前に押さえておきたいポイントを紹介します。

👀まずはココを見る！「やるべきか」の見極めリスト

「うちはまだ大丈夫」と思っていても、実は塗装のタイミングを過ぎていた――というケースは少なくありません。

以下のような項目に、いくつあてはまりますか？

✅こんな症状、出ていませんか？

最後に塗装したのは10年以上前
壁を触ると手に白い粉（チョーキング）がつく
外壁に雨染みが残るようになった
色あせやツヤの消失が気になる
隣の家と比べて、明らかに古びて見える
コーキング（継ぎ目のゴム）が割れてきた

🔽
3つ以上あてはまる場合は、外壁の防水性能が落ち始めているサイン。

本格的な劣化に進行する前に、専門業者に相談してみることをおすすめします。

🧑‍🔧自己判断は禁物！無料診断サービスの活用を

最近は、専門資格をもった業者による無料の劣化診断サービスが充実しています。

「素人には見えないところまで、プロがチェックしてくれる」

しかも、「映像や写真で劣化の状態を説明してくれる」業者なら、納得しやすく安心感もあります。

いま動くか、もう少し待つか――迷っている人へのヒント

「やるなら早いほうがいいのか」
「でも費用が…」

迷っているときほど、診断だけでも受けるのがおすすめです。

🧩今、動くことで得られるメリット

劣化の“早期発見”で、大がかりな修繕を回避できる
劣化箇所の正確な把握で、塗装の「要不要」が明確になる
不安が確信に変わり、「動くべき時」がクリアになる

塗装は単なる見た目の回復ではなく、「家の延命治療」です。

判断に迷っているなら、まずは“健康診断”を受けてみる感覚で、動き出してみましょう。

手遅れになる前に。外壁塗装を30年していない家が今できること

「今さらやっても遅いかも…」と感じている方にこそ、知っておいてほしいことがあります。

外壁塗装は、放置の時間が長くても「行動の早さ」でまだ十分取り返せるんです。

ここからは、今できる最善の選択肢を具体的にご紹介します。

まずはここから。塗装が必要かどうかを見極めるチェック法

🔍誰でもできる！かんたんセルフチェック

「うちの外壁、本当に大丈夫かな？」と感じたら、まずは自分の目で見てみましょう。

特別な道具は不要。

以下のポイントを参考に、家の周りを一周してみてください。

チェック項目	見る場所	気づいたら要注意！
色あせ・ツヤの消失	日当たりの良い面	紫外線による塗膜の劣化が進行中
手につく白い粉	壁面全体	チョーキング現象。防水性が著しく低下
小さなひび割れ	窓まわり・壁の角	雨水が内部に浸入するリスクあり
コーキングの剥がれ	サイディングの継ぎ目	建物の揺れや乾燥で割れやすく、防水性喪失へ
苔・カビ・藻の発生	北側・日陰の壁	通気不足・湿気の蓄積で素材を劣化させる

これらは、誰でもすぐにチェックできる項目です。

一つでも気になる点があれば、まずは専門の診断を受けてみましょう。

放置するほど修繕費は高くつくため、「気づいた今」がベストタイミングです。

🧑‍🔧無料診断を活用して「今の状態」を可視化する

「見てもよくわからない」「なんとなく不安…」という方は、

無料で受けられる外壁診断サービスを利用してみましょう。

プロによる診断では：

劣化箇所の写真・映像を見ながら説明してもらえる
緊急度の判断を聞ける
今すぐやるべきか、先延ばししてもいいかの判断ができる

診断を受けた結果、「まだ大丈夫」と言われるなら、それが安心材料になります。

逆に「今すぐ補修すべき」と言われた場合は、それが将来の高額出費を防ぐ一歩になります。

お金がない…でも放置できない。予算に合わせた選択肢とは

塗装費用が高額になることは確かです。

でも、「今は無理…」と諦めてしまうのは早計です。

ここでは、限られた予算の中でもできる選択肢をご紹介します。

💰費用を抑えるために今すぐ確認したい6つの方法

火災保険の活用
　風災・雪災・雹などの自然災害による外壁損傷がある場合、保険が使えるケースがあります。
　保険対象になれば、実質0円で補修できることも。
自治体の助成金制度
　外壁塗装に対して補助金を出している自治体もあります。
　「断熱塗料」など省エネ目的の塗装が対象になることが多いので、要チェックです。
リフォームローンの利用
　まとまった資金がない場合は、低金利のリフォームローンが選択肢に。
　無理なく分割払いができるプランも増えています。
相見積もりで比較検討する
　3社以上から見積もりを取りましょう。
　同じ内容でも価格差が数十万円出ることがあります。
　「どこも似たような金額だろう」は大きな誤解です。
耐久年数の長い塗料を選ぶ
　初期費用は高くても、フッ素や無機塗料を選べば、次の塗装までの期間が伸びて結果的にコスト削減に。
外壁＋屋根を同時施工する
　足場代（15〜30万円）を1回で済ませられます。
　屋根も同じ時期に劣化が進んでいるケースが多いため、同時に行うのが合理的です。