放置は危険!シロアリに食われた柱の補修と駆除の全知識

シロアリに食われた柱は、見た目が軽い傷でも中がスカスカになっていることがあります。
放っておくと家全体の強度まで危なくなることも。
正しい順番は「駆除をしてから、被害の程度に合った補修をする」こと。
この記事では、DIYでできる軽い補修のやり方から、駆除と柱交換を同時に進めるケースまで、実例を交えて分かりやすく紹介します。
目次
シロアリに食われた柱の補修が必要になる原因と見つけ方

柱がシロアリにやられる原因や、被害をどう見つけるかを知っておくと、補修や駆除の判断が早くなります。
早期発見は費用と手間の節約にもつながります。
柱がシロアリに食われる主な原因と侵入経路
柱がシロアリにやられる一番の原因は、「湿気」と「侵入しやすい環境」がそろってしまうことです。
シロアリは乾いた木より、柔らかくなった湿った木を好みます。
床下や壁の中など暗くてジメジメした場所は、まさに格好の住処です。
雨漏りや水漏れ、換気不足がある家は特に狙われやすくなります。
侵入経路のほとんどは床下からです。
地面から「蟻道(ぎどう)」という土のトンネルを作り、基礎コンクリートのすき間や配管のまわりを通って侵入します。
さらに、基礎と断熱材の間の小さなすき間や、庭に放置された木材からも侵入することがあります。
💡 覚えておきたいポイント
- 湿気が多い場所はシロアリの温床になる
- 床下や壁内のわずかなすき間からでも侵入する
- 家の周りに木材や落ち葉を放置すると呼び寄せる原因になる
「湿気をためない」
「侵入のきっかけを作らない」
この2つを意識するだけでも、被害リスクはぐっと下げられます。
柱がスカスカか見極める簡単なチェック方法

柱の中が食べられているかどうかは、専門器具がなくても簡単な3つの方法で確認できます。
早めに気づければ、大がかりな工事を避けられる可能性もあります。
- 目で見る
基礎部分や床下に、土でできた細いトンネル(蟻道)がないか探します。
室外機の裏や板の裏など、人目につかない場所も要チェックです。
蟻道はシロアリが移動する専用の道なので、見つけた時点で被害が進行している場合があります。 - 軽く叩く
ドライバーの柄や木槌で柱を軽く叩きます。
健全な木は「コンコン」と低く詰まった音がしますが、内部が空洞化していると「コーン」と軽く響く音になります。
この違いは素人でもわかりやすいポイントです。 - 突いてみる
マイナスドライバーを柱に押し当て、軽く突きます。
スッと刺さったり、表面が崩れるようなら内部がすでに食われている可能性大です。
この3つのチェックは数分でできるうえ、特別な道具も不要です。
「見つけた時点で被害は進んでいる」という意識を持ち、少しでも異変を感じたら専門業者の調査を検討しましょう。
腐った柱の補修が必要か判断するポイント

柱が腐っているかどうかは、外見だけでは判断しづらいことがあります。
でも、次のような症状が出ていれば、早急な補修を検討すべきサインです。
- 柱の内部がスカスカで、叩くと空洞音がする
→ 内部まで食われており、強度が落ちている可能性大。 - 床が沈む・きしむ、ドアや窓の開閉がスムーズでない
→ 柱や土台が弱って家全体がゆがみ始めている証拠。 - 被害が柱や土台など構造部分にまで及んでいる
→ 放置すると耐震性にも直結し、危険度が急上昇。
被害が軽ければパテ補修などで対応できますが、柱の強度そのものが落ちている場合は業者による交換や補強が必須です。
自己判断で軽く済ませてしまうと、後から大規模工事が必要になることもあります。
シロアリに食われた柱の補修と駆除の具体的な方法

柱がシロアリにやられていた場合、まずやるべきは「被害の正確な診断」と「駆除」です。
補修や交換はその後が鉄則です。
ここでは、被害の程度に応じた対応方法を詳しく解説します。
パテを使ったシロアリ柱補修のDIY手順
DIYで直せるのは、被害が浅くて柱の強度がまだ残っている場合だけです。
たとえば、表面に虫食い穴が少しある程度で、床の沈みや傾きがないケースです。
💡 作業の流れ
- 駆除を完了させる
補修の前に必ずシロアリを完全に駆除します。
1匹でも残っていれば、せっかく直してもまた食われます。 - 被害部をきれいに掃除
木くずやフンはブラシや掃除機でしっかり除去。
残っているとパテが密着せず、すぐ剥がれます。 - パテを準備する
エポキシ系パテを説明書どおりに混ぜ、色が均一になるまで練ります。
ここでムラがあると硬化不良の原因になります。 - 充填して形を整える
奥まで押し込み、柱の形に合わせて表面をならします。
少し盛り気味にしておくと、研磨後にちょうど良くなります。 - 硬化させて仕上げ
硬化後にやすりで滑らかにし、周囲の色に合わせて塗装します。
❌ よくある失敗例
- 駆除をしないままパテで塞ぐ
→ 中でシロアリが生き延びて再発 - 木くずを残したまま充填
→ 接着不良で短期間で剥がれる
DIYは手軽ですが、手順を飛ばすと逆に被害が広がることもあります。
少しでも不安があれば、早めに業者相談がおすすめです。
腐った柱の補修に適したパテと補強のやり方

被害が軽い場合は、エポキシパテで強度を補うことができます。
屋外や湿気の多い場所では、必ず耐水性のあるタイプを選びましょう。
そうしないと、せっかく補修しても早期に劣化してしまいます。
⚠️ 補強が必要になるのはこんなケース
- 被害が柱の幅の3割以上に広がっている
- 梁や土台との接合部が欠けている
- 内部に手のひら大以上の空洞がある
補強方法としては、金属プレートや同寸の木材を柱に添えて、しっかり固定するやり方が一般的です。
ただし、柱全体がもろくなっている場合はDIYでは回復不能。
見た目が直っても内部強度は戻らないため、必ず業者に依頼するべきです。
「軽度はパテで、重度は補強か交換」
この見極めが、長持ちする補修の分かれ道になります。
シロアリ柱の交換工事の流れと費用の目安

柱の内部まで被害が進み、家の強度に影響が出ている場合は、部分補修ではなく交換工事が必須です。
☝️ 交換工事の一般的な流れ
- 詳細調査(床下や柱内部まで確認)
- 駆除作業(薬剤散布やベイト工法)
- 柱の部分交換または全交換
- 補強材の追加(耐震性の確保)
- 防蟻処理で再発予防
💰 費用の目安
- 部分補修+駆除:1坪あたり約1万円〜
- 柱1本の部分交換:5〜15万円
- 柱全交換+補強:30万円以上
被害が広がるほど作業範囲も大きくなり、費用も一気に上がります。
「早く見つけて、早く対処」が一番の節約方法です。
少しでも違和感を感じたら、迷わず調査を依頼しましょう。
駆除と補修を同時に行うメリット

駆除と補修を別々に行うと、工程や費用が二重になったり、どちらの業者に責任があるのか分かりづらくなることがあります。
一方、同じ業者がまとめて対応することで、こんなメリットがあります。
- 工事工程がスムーズで、工期が短縮できる
- 移動費や人件費をまとめられて節約になる
- 再発防止処理まで一度に施工できる
- 保証を駆除と補修でまとめて受けられる
つまり、「駆除はしたけど補修は後回し」「補修したけどシロアリは残っていた」といったミスを防げるんです。
このため、シロアリ駆除の専門業者に依頼するのが最も確実です。
専門業者なら、被害状況の診断から駆除・補修・再発防止まで一貫対応でき、保証も充実している場合が多く安心です。
もちろん、信頼できる駆除業者が身近にいる場合は、その方にまず相談するのがベストです。
でも、「知り合いがいない」「どこに頼めばいいかもわからない」という状況なら、全国で利用されている安心できる業者を、選択肢に入れておいて損はありません。
たとえば、信頼できる業者の一例として【シロアリ110番】などがあります。
- 全国対応
- 相談無料
- 現地調査と見積もりも無料
- 最短で即日駆除が可能
- 最長10年保証
- 24時間365日、日本全国受付可能
候補のひとつとしてチェックしておくと安心です。
📎 参考:
👉 シロアリ110番|公式サイト
補修と駆除を任せる業者の選び方と見積もりの確認方法

シロアリ対策は、業者の腕と対応力によって結果が大きく変わります。
信頼できる業者を見極めるためには、次の基準を押さえておくと安心です。
💡 業者選びの基準
- 日本しろあり対策協会加盟、または「しろあり防除施工士」資格を保有している
- 実績や施工事例が豊富で、説明も具体的
- 薬剤や工法の説明が分かりやすく、質問にも丁寧に答えてくれる
- 保証期間(目安5年)と内容が明確
- 強引な営業や即決を迫る対応をしない
☝️ 見積もりで必ず確認したいこと
- 駆除方法と使用する薬剤の種類・効果の持続期間
- 補修範囲と工法の詳細
- 保証の範囲と期間
- 費用の内訳と追加料金の条件
- 複数社から相見積もりを取って比較すること
これらを押さえれば、駆除と補修を正しい順番で進められ、被害の拡大を防ぎながら家の強度をしっかり回復できます。
焦って契約するよりも、冷静に条件を見比べることが失敗しないコツです。
📎 参考:
👉 公益社団法人 日本しろあり対策協会
まとめ|シロアリに食われた柱の補修で後悔しないために

シロアリ被害は、原因を知って(湿気や侵入経路)、早めに見極め、駆除→補修の正しい順番で動くことが本当に大事です。
軽度ならDIY補修もできますが、中度以上なら業者に補強や交換をお願いするのが安心。
放っておくと家の強度は落ち、補修費用も一気に膨らみます。
後悔しないための3つの基本
- 必ず駆除から始める
補修だけでは再発します。まずは完全駆除を。 - 被害の程度に合った補修方法を選ぶ
DIYか業者か、しっかり見極めることが重要です。 - 業者は信頼性で選ぶ
資格・実績・保証内容をチェックし、複数社で比較しましょう。
再発防止のポイント
- 床下や壁内の湿気対策(換気口清掃・防湿シート設置など)
- 雨漏りや水漏れは見つけたら早めに修理
- 家の周りに木材や落ち葉を放置しない
- 防蟻薬剤は5年ごとの再施工が目安
違和感を覚えたその瞬間が、家を守る行動のベストタイミングです。
まずは、先ほど紹介した【シロアリ110番】のように、現地調査と見積もりが無料の専門業者に相談して、被害の有無と程度をチェックしてもらいましょう。
📎 参考:
👉 シロアリ110番|公式サイト
早めの一歩が、家の寿命とあなたの安心をしっかり延ばしてくれます。