電気工事でぼったくられたと感じたら今すぐやるべき対応手順

電気工事の請求書を見て「えっ、こんなに高いの?」って思った瞬間、胃がキュッとなりますよね。
すでに支払ってしまったなら、なおさら後悔と不安でいっぱいだと思います。
でも大丈夫。
ぼったくりかどうかを冷静に判断する方法はありますし、たとえ支払った後でも対処できる道はちゃんと残っています。
目次
電気工事でぼったくられたかどうかを判断するための具体的なチェックポイント

工事費用が「高すぎる気がする…」という直感は、意外と正しいことが多いんです。
でも、感覚だけでは業者に反論できませんよね。
まず確認してほしいのは、請求額が一般的な相場からどれくらい離れているかです。
たとえば、コンセントを1個増やすだけの工事で5万円とか、ブレーカー交換だけで15万円とか請求されていたら、それはかなり怪しい。
2026年現在の相場では、コンセント増設は1箇所あたり1万2千円〜3万円程度、ブレーカー交換なら5千円〜1万5千円くらいが目安です。
次に見るべきは見積書の内訳です。
「電気工事一式:20万円」みたいに、ざっくりした表記しかない見積書は要注意。
まともな業者なら「コンセント増設×2箇所」「配線工事5m」「出張費」といった具合に、何にいくらかかったのか細かく書いてくれます。
あと、こんな状況に心当たりはありませんか?
- 「今すぐ直さないと火事になる」などと不安を煽られた
- 「今日契約すれば半額」などと即決を迫られた
- 最初は「3千円〜」という広告を見て呼んだのに、来てから別の工事を勧められた
- 見積書をもらえなかった、または事後にしかもらえなかった
- 業者の名刺や連絡先がはっきりしない
これらに当てはまるなら、ぼったくりの可能性がかなり高いです。
電気工事の料金相場を知らずに高額請求されやすい典型パターン

電気工事って、普段あまり頼まないから相場が分からないですよね。
そこを狙ってくる業者がいるんです。
☝️ パターン1:緊急対応を悪用される
夜中にブレーカーが落ちて真っ暗…慌ててネットで「電気工事 24時間対応」と検索して、一番上に出てきた業者に電話。
来てもらったら「これは大変だ、分電盤ごと交換しないと」と言われて、気づいたら30万円の請求。
でも実際は1万円のブレーカー交換で済む話だったりします。
☝️ パターン2:「ついでに」で膨らむ金額
エアコン用のコンセント増設を頼んだはずが、「この配線、古くて危ないですよ」「漏電の可能性があります」と次々に追加工事を提案されて、最終的に見積もりの5倍に。
しかも追加分の説明が曖昧で、本当に必要だったのか疑問が残る…。
☝️ パターン3:ネット広告の「激安」に釣られる
「コンセント増設300円〜」という広告を見て依頼したら、実際に来た業者から「あ、これは壁の中を通す工事が必要ですね。出張費、調査費、材料費、技術料…で合計8万円になります」。
最初の300円って何だったの?
これらに共通するのは、最初に提示された金額と最終的な請求額が全然違うということ。
そして、その差額について納得できる説明がないんです。
相場の目安(2026年版)
| 工事内容 | 一般的な相場 |
|---|---|
| コンセント増設(既存配線から分岐) | 1万2千〜3万円 |
| コンセント増設(専用回路新設) | 1万6千〜5万円 |
| ブレーカー交換 | 5千〜1万5千円 |
| 分電盤交換(材料費込) | 8万〜10万円 |
| 照明器具取付 | 1万〜3万円 |
| 出張費 | 2千〜5千円 |
この表の金額から特別な理由なく2倍以上離れているなら、ぼったくりの可能性を疑ってください。
📎 参考:
👉 くらしのマーケット
👉 クラウドソーシングTimes
見積もりがおかしいと感じたときにまず確認すべき項目

見積書をもらったら(もらってないなら今すぐ請求してください)、次のポイントをチェックしましょう。
チェック1:作業内容が具体的に書かれているか
❌ ダメな例:「電気工事一式 150,000円」
⭕️ 良い例:「コンセント増設2箇所(隠蔽配線) 各18,000円、配線工事10m 8,000円、出張費 3,000円」
「一式」という言葉が多い見積書は、中身をごまかしている可能性大です。
チェック2:材料の型番や数量が明記されているか
まともな業者なら「パナソニック製コンセント WTF1502W ×2個」みたいに、使う部品を具体的に書いてくれます。
これがないと、実際には安物を使っておいて高い材料費を請求される…なんてことも。
チェック3:諸経費が異常に高くないか
「現場管理費」「一般管理費」といった諸経費が、工事費全体の20%を超えていたら要注意。
10万円の工事に対して3万円の諸経費って、ちょっとおかしいですよね。
チェック4:追加工事の条件が書かれているか
「壁の中の配線状況によって追加費用が発生する場合があります」といった注意書きがあるか。
これがないまま作業後に「思ったより複雑だったので+5万円です」と言われても、納得できませんよね。
チェック5:見積もりの有効期限があるか
材料費は変動するので、まともな業者なら「この見積もりは発行日から30日間有効」とか書いてあります。
いつまでも同じ金額で対応しますって言う方が逆に不自然です。
もしこれらが欠けていたら、業者に「詳しい内訳を書面でください」と伝えましょう。
それでも出してくれないなら、その時点で他の業者を探した方がいいです。
すでに支払ってしまった電気工事費用は返金や減額交渉ができるのか

「もう払っちゃったし、泣き寝入りするしかないのかな…」と考えてしまう人もいます。
でも、諦めるのはまだ早いです。
結論から言うと、返金や減額交渉は可能です。
ただし、どのくらい戻ってくるかは状況次第。
以下のケースに当てはまるなら、交渉の余地は十分あります。
返金交渉ができる可能性が高いケース
1. 事前に説明されていない工事が含まれている
「コンセント増設だけ頼んだのに、勝手に分電盤まで交換されていた」みたいなケース。
あなたが同意していない工事の費用は、払う義務がありません。
2. 見積書と請求額が大きく違う
見積書では5万円だったのに、請求は12万円。
その差額について納得できる説明がなければ、業者の契約違反です。
3. 実際には工事していない項目が請求されている
「配線工事20m」と書いてあるのに実際は5mしか使ってなかった、とか。
これは完全に詐欺ですね。
4. 相場から著しくかけ離れた金額
普通なら1万円で済む工事に10万円請求されているなら、消費者契約法で「不当な利益」として取り消せる可能性があります。
返金交渉の具体的な手順
👣 ステップ1:証拠を集める
- 見積書・請求書・領収書のコピー
- 業者とのやり取り(メール、LINE、通話記録)
- 施工前後の写真
- 業者の名刺や車のナンバー
これらを全部揃えましょう。
特に写真は、実際にどんな工事が行われたかを証明する重要な証拠になります。
👣 ステップ2:消費生活センターに相談
いきなり業者に文句を言うより、まず消費者ホットライン188に電話してください。
「いやや(188)」で覚えやすいですね。
専門の相談員が状況を聞いて、「これは返金できる可能性が高いですよ」とか「こういう風に交渉してみましょう」とアドバイスしてくれます。
相談は無料です。
📎 参考:
👉 政府広報オンライン(188)
👉 消費者ホットライン | 消費者庁
👣 ステップ3:書面で業者に通知
消費生活センターのアドバイスをもとに、業者に返金を求める通知を送ります。
このとき大事なのは、証拠が残る方法で送ること。
- 内容証明郵便(ちょっと大げさですが効果的)
- 特定記録郵便(普通郵便より安くて証明になる)
- メールでもOK(ただしコピーを保存)
「〇月〇日に依頼した工事について、見積額と請求額の差額××円の返金を求めます。
〇月〇日までに回答がない場合、法的措置を検討します」みたいな内容を書きます。
👣 ステップ4:それでもダメなら専門家へ
業者が無視したり拒否したりする場合は、弁護士に相談するか、国民生活センターの「ADR(裁判外紛争解決手続)」を利用する方法もあります。
ただし、弁護士費用は結構かかります(相談だけなら5千〜1万円、正式依頼だと着手金で数万〜数十万円)。
被害額が5万円とかだと費用倒れになる可能性もあるので、消費生活センターでよく相談してから決めてください。
電気工事の高額請求でクーリングオフや契約解除が可能なケース

「クーリングオフって通販だけじゃないの?」と思っている人も多いんじゃないでしょうか。
実は電気工事でも使えるんです。
☝️ クーリングオフが使える条件は主に2つ:
条件1:訪問販売に該当する
以下のようなケースは「訪問販売」とみなされます:
- 業者が家に営業に来て契約した
- 電話で勧誘されて契約した
- 街で声をかけられて営業所に連れて行かれて契約した(キャッチセールス)
- 「点検無料」と言われて来てもらったら、そのまま工事を勧められた
⚠️ 注意:自分から呼んだ場合は?
「コンセント増設をお願いしたくて呼んだ」という場合、本来は訪問販売に当たりません。
でも、頼んでいない別の工事を勧誘されて契約したなら、それは訪問販売になります。
たとえば「コンセント1個増やしてほしい」と頼んだのに、来た業者から「分電盤が古いから交換しましょう」と別の高額工事を勧められて契約した場合。
これは「不意打ち」とみなされて、クーリングオフの対象になる可能性が高いです。
条件2:契約書面を受け取ってから8日以内
クーリングオフの期間は、法律で決められた内容が書かれた契約書面を受け取った日から8日間です。
💡 ここがポイント:
「ちゃんとした契約書」をもらっていない場合、8日過ぎてもクーリングオフできます。
ちゃんとした契約書に必要な項目:
- 業者の名前・住所・電話番号
- 工事内容の詳細
- 金額
- 支払い方法と時期
- 工事の期間
- クーリングオフができることと、その方法
この最後の項目、めちゃくちゃ大事です。
「クーリングオフできます」と書いてない契約書なら、1ヶ月経っていようが、6ヶ月経っていようが、クーリングオフできる可能性があります。
クーリングオフのやり方(2026年版)
🟢 方法1:ハガキで通知(従来の方法)
【表面】
〒XXX-XXXX
株式会社〇〇電気工事
代表取締役 〇〇様
【裏面】
契約解除通知書
令和7年1月28日
下記契約を解除します。
契約日:令和7年1月20日
契約内容:分電盤交換工事
契約金額:200,000円
販売会社:株式会社〇〇電気工事
(自分の住所・名前)
これを特定記録郵便か簡易書留で送ります。
必ずコピーを取って、送った記録と一緒に保管してください。
🟢 方法2:メールで通知(2022年6月から可能)
業者の公式メールアドレスに、上記と同じ内容を送ればOK。
⚠️ ただし:
- 送信後、スクリーンショットを保存
- 「送信済み」フォルダのコピーも保存
- できれば配信証明付きメールサービスを使う
業者によっては「クーリングオフ専用フォーム」をウェブサイトに用意していることもあります。
クーリングオフすると何が起こる?
- 支払ったお金は全額返ってきます(違約金なし)
- 受け取った商品(部品とか)は返す必要がありますが、送料は業者負担
- すでに工事が終わっていても、原状回復費用は業者負担
つまり、あなたは一切損をしません。
「でも、もう工事終わっちゃったし…」と、不安になりますよね。
でも、大丈夫です。
法律上、工事が完了していてもクーリングオフはできます。
業者は文句を言えません。
悪徳な電気工事業者を見分けるために絶対に外せない判断基準

二度と同じ失敗をしないために、危険な業者を見抜くコツを教えます。
見抜きポイント1:資格と登録を確認する
電気工事をするには、作業員個人が電気工事士の国家資格を持っている必要があります。
さらに会社として、都道府県知事(または経済産業大臣)に登録電気工事業者として登録していないと違法です。
📎 参考:
👉 METI/経済産業省 関東東北産業保安監督部
確認方法:
- 「電気工事士の免状を見せてください」と頼む(まともな業者なら喜んで見せてくれる)
- 会社のウェブサイトに登録番号が書いてあるか見る
- 作業現場に「登録電気工事業者」の標識を掲げているか確認
これを嫌がったり、ごまかしたりする業者は100%アウトです。
見抜きポイント2:現地調査をしてから見積もりを出すか
電話やメールだけで「だいたい〇万円です」なんて言ってくる業者は危ないです。
なぜかと言うと、実際に見てみないと分からないことが多いから。
壁の中の配線状況とか、分電盤の空きスペースとか、現場によって全然違います。
信頼できる業者は、必ず現地に来て確認してから、詳細な見積書を出してくれます。
しかも、その場で契約を迫らない。
「じっくり考えてください」と言ってくれるような業者が理想です。
見抜きポイント3:説明が分かりやすいか
専門用語を並べ立てて煙に巻こうとする業者っていますよね。
「単相3線式が〜」「絶縁抵抗値が〜」とか。
でも本当に腕のいい職人さんは、素人にも分かるように説明してくれます。
「今のブレーカーはもう30年使ってますよね。人間で言えば80歳のおじいちゃんです。部品が劣化して、いつ壊れてもおかしくない状態ですよ」
こういう風に、例え話を使ってくれたり、図を描いて見せてくれたり。
質問にも嫌な顔せず答えてくれます。
逆に「専門的なことは分からないでしょうから、お任せください」なんて言う業者には要注意。
親切に言っているようにも聞こえますが、何を隠そうとしてるんでしょうね。
見抜きポイント4:アフターフォローがあるか
「工事が終わったら終わり」じゃなくて、「もし何かあったらすぐご連絡ください」と言ってくれる業者が安心です。
👉 具体的には:
- 工事後の保証期間がある(1年〜3年が一般的)
- 不具合時の連絡先が明確
- 定期点検のサービスがある
こういう業者は、手抜き工事をするとあとで自分が困ることを知っています。
だから最初からしっかりやってくれる可能性が高い。
見抜きポイント5:焦らせない
「今日決めてくれたら半額」
「明日になったら値上がりします」
「今すぐ直さないと火事になりますよ」
こういう言葉が出たら、100%断ってください。
本当に危険な状況なら、消防署呼んでますから。
まともな業者は、むしろ「急いで決めなくていいですよ。他の業者とも比較してみてください」と言ってくれます。
自分の仕事に自信があるから、比較されても平気なんです。
次に失敗しないために電気工事を安心して依頼できる相談先の選び方

最後に、「じゃあどこに頼めばいいの?」という疑問に答えます。
👇 関連記事 👇
選択肢1:地域の電気工事店
👍 メリット:
- 顔が見える関係で安心
- 地域の評判を大事にするから、変なことはしにくい
- 長く付き合えば、「あそこの配線はこうなってる」って覚えててくれる
- 緊急時も比較的早く来てくれる
👎 デメリット:
- 自分で探すのが大変
- 当たり外れがある
- 繁忙期は断られることも
🔍 探し方:
- ご近所さんに「いい電気屋さん知りませんか?」と聞く
- 地元の商工会議所で紹介してもらう
- Googleマップで「電気工事 ◯◯市」で検索して口コミを見る
選択肢2:知人からの紹介
これが一番確実かもしれません。
実際に使ったことがある人の感想ほど信頼できる情報はないですから。
⚠️ ただし注意点:
知人の手前、万が一トラブルがあっても文句を言いにくい…ということもあります。
選択肢3:比較サイト・マッチングサービス
「知り合いに電気工事業者なんていないよ」という人には、こういうサービスも選択肢の一つです。
もちろん、信頼できる地元の業者が身近にいるなら、その方に相談するのがベスト。
でも、そういう方が身近にいない場合や、相場が分からなくて不安な場合は、全国対応のマッチングサービスを使うのも手段の一つとして知っておいて損はありません。
たとえば「電気工事110番」などのサービスでは:
- 相談・現地調査・見積りが無料(※現場状況等により費用が発生する場合は事前確認あり)
- 東証上場企業(シェアリングテクノロジー株式会社)が運営しているので、サービスの透明性が確保されている
- 24時間365日対応しているので、深夜や休日の緊急時も相談できる
- 電気工事士の資格を持ったプロが対応してくれる
- 請負賠償保険に加入しているので、万が一のトラブルにも対応できる
ただし、こういうサービスを使う場合も、必ず相見積もりを取ること。
1社だけで決めちゃダメです。
📎 参考:
👉 電気工事110番 公式サイトで詳しく見てみる
どの方法を選ぶにしても共通のルール
👮 ルール1:最低3社から見積もりを取る
面倒くさいかもしれませんが、これをやるだけでぼったくりを防げます。
3社の見積もりを並べてみて、1社だけ異常に高かったり安かったりしたら、その理由を聞いてください。
👮 ルール2:契約を急がない
「今日中に決めてください」って言われたら、いったん断る。
まともな業者なら、数日待ってくれます。
👮 ルール3:書面を必ずもらう
見積書、契約書、領収書。
全部もらって、最低5年は保管してください。
万が一のときの証拠になります。
👮 ルール4:分からないことは全部聞く
「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな」なんて思わなくていいです。
あなたのお金を払うんですから、納得するまで説明してもらう権利があります。
「なんでこの工事が必要なんですか?」
「他の方法はないんですか?」
「この部品じゃなくて、もっと安いのじゃダメなんですか?」
こういう質問に、嫌な顔せず答えてくれる業者を選んでください。
電気工事でぼったくられたかも…と思ったら、まず消費者ホットライン188に電話してください。
一人で悩まないでくださいね。
そして、次に工事を頼むときは、今回の経験を活かして、慎重に業者を選んでください。
面倒くさいかもしれませんが、ちょっとした手間で数万円、場合によっては数十万円の損失を防げます。
あなたの大切なお金と、安全な暮らし。
守るのはあなた自身です。
でも、困ったときは助けてくれる仕組みがちゃんとあります。
諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。


