ブレーカーが落ちる原因は?何度も繰り返す停電の正体と今すぐできる対策

またブレーカーが落ちた…。
ドライヤーと電子レンジを同時に使っただけなのに、なんでこんなに簡単に止まっちゃうの…。
真っ暗になると、ほんとドキッとしますよね。
ブレーカーが落ちる原因は大きく3つあって、「電気の使いすぎ」「漏電」「配線や設備の故障」のどれかに該当します。
この記事では、症状別に原因を見分ける方法と、今すぐできる対策をわかりやすく解説します。
ブレーカーが落ちる原因は大きく分けて3つある

ブレーカーが落ちるのは、実は故障じゃなくて「正常な動作」なんです。
火事や感電といった重大な事故を防ぐために、危険を察知したブレーカーが自動的に電気を遮断してくれているんですね。
原因は主に3つ。
まず「電気の使いすぎ」、次に「漏電」、そして「配線やブレーカー自体の故障」です。
どの原因かによって対処方法がまったく違うので、まずは家の分電盤(壁についてる四角い箱)を開けて、どのブレーカーが落ちているか確認してみましょう。
分電盤の中には通常、3種類のブレーカーが並んでいます。
左側の大きなスイッチが「アンペアブレーカー」、真ん中あたりにあるのが「漏電ブレーカー」、右側に複数並んでいる小さなスイッチが「安全ブレーカー」です。
どれが下がっている(OFFになっている)かで、原因がだいたい見えてきます。
電気の使いすぎでアンペアブレーカーが落ちる
アンペアブレーカーは家全体で使える電気の総量を管理している、いわば「家の大元の門番」です。
電力会社と契約している容量(30Aとか40Aとか)を超えると、「使いすぎだよ!」という感じで家全体の電気を遮断します。
よくあるのが、冬の朝。
エアコン暖房をつけながら、キッチンで電子レンジとトースターを同時に使って、さらにドライヤーを動かしたらバチンッ!っとなるやつです。
特にエアコンは、運転を始めた瞬間(立ち上がりのとき)に通常の3倍くらいの電気を食うので要注意。
10畳用エアコンなら暖房の立ち上がり時に最大2,000W、つまり20Aくらい使うこともあります。
一般的な家庭の契約は30A〜50A。
40A契約なら同時に使えるのは約4,000W(40A×100V)まで。
でも、照明や冷蔵庫など常時動いているものもあるので、実際には余裕を持って35A分くらいで考えておいたほうが安全です。
主な家電の消費電力(目安)
| 家電 | 消費電力 | アンペア数(100V換算) |
|---|---|---|
| 電子レンジ | 500〜1,500W | 約5〜15A |
| ドライヤー | 約1,200W | 約12A |
| エアコン(暖房立ち上がり時) | 最大2,000W | 約20A |
| IH炊飯器(炊飯時) | 約1,300W | 約13A |
| 電気ケトル | 700〜1,300W | 約7〜13A |
これを見ると、ドライヤー(12A)と電子レンジ(15A)と炊飯器(13A)を同時に使ったら、それだけで40A。
そこにエアコンが加わったら…そりゃ落ちますよね。
なお、一般家庭の契約アンペア数の目安は、1人暮らしで20〜30A、2人世帯で30〜40A、3人以上の世帯では40〜50Aとされています。
📎 参考:
👉 経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
漏電が原因でブレーカーが落ちるケース
漏電ブレーカーが落ちたときは、ちょっと緊張してください。
これは「電気が本来通るべき道から外れて漏れ出してる」という、かなり危険なサインです。
電気は通常、コードやケーブルという「道」の中だけを通るんですが、その道を囲んでいるゴムやビニールの絶縁体が破れたり、水に濡れたりすると、外に漏れ出します。
これが漏電。
漏れた電気は金属部分に流れて、触った人が感電したり、周りのホコリに引火して火事になったりするんです。
漏電の原因で多いのはこんなパターン。
- コードの劣化:
古い延長コードを踏んだり家具で挟んだりして、中の銅線が見えてしまっている - 水回りのトラブル:
洗濯機や食洗機の裏側で水漏れしていて、コンセント周りが濡れている - 窓際の結露:
冬場、窓のそばにあるコンセントが結露で湿っぽくなっている - 家電の故障:
エアコンや給湯器など、長年使ってる機器の内部で絶縁が劣化している
漏電ブレーカーには「漏電表示ボタン」という、黄色とか白色のボタンがついてることが多いです。
漏電が起きるとこれがポコッと飛び出してくるので、すぐわかります。
ちなみに、人体に流れる電流が10〜20mAで筋肉が収縮して自力で離れられなくなり、100mAを超えると心停止の危険があるとされています。
📎 参考:
👉 一般財団法人関東電気保安協会
だからこそ、漏電ブレーカーは微弱な漏電(15〜30mA程度)でも即座に反応して遮断してくれるんです。
ブレーカーや配線の故障によるトラブル
「そんなに電気使ってないのに落ちる」
「雨の日だけ落ちる」
みたいな謎の停電は、設備そのものの問題かもしれません。
ブレーカーの寿命は意外と短くて、メーカーは13〜15年での交換を推奨しています。
古くなったブレーカーは、正常な電流でも誤作動したり、逆に本当に危険なときに作動しなかったりするリスクがあります。
📎 参考:
👉 一般社団法人日本配線システム工業会
配線のトラブルも要注意。
壁の中の電線が経年劣化で傷んでいたり、ネズミにかじられて半分切れていたりすると、そこから漏電やショート(短絡)が発生します。
ショートというのは、本来触れてはいけない2本の電線が直接くっついて、一瞬で超大電流が流れる現象。
激しい火花が散って、最悪の場合は火事になります。
あと、意外と見落とされがちなのがコンセントの接触不良。
プラグがゆるゆるのコンセントって、電気が流れにくくなって抵抗が生まれるんです。
すると、その部分が異常に熱くなって、コンセントが焦げたり溶けたりします。
コンセント周りが黒ずんでたり、プラグが熱くなっていたら即交換してください。
症状別に見る|ブレーカーが落ちる原因の見分け方

ブレーカーが落ちたとき、「どんな状況で落ちたか」を観察すると原因がだいぶ絞り込めます。
ここでは、よくある症状別に見分け方を解説しますね。
ブレーカーを上げてもすぐ落ちるときに考えられる原因
ブレーカーを上げた瞬間に「ガチャン!」とまたすぐ落ちる。
これは焦りますよね。
でも、無理やり何度も上げようとするのは絶対ダメです。
余計に壊れたり、火災のリスクが高まったりします。
まずは家電のプラグを全部抜くところからスタート。
家全体が停電してる場合は家中の主要な家電を、特定の部屋だけならその部屋の家電を、コンセントから抜いてください。
それでアンペアブレーカーを上げてみて、電気がつくようなら原因は「電気の使いすぎ」です。
プラグを抜いた状態で復旧したら、あとは一度に使う家電を減らせばOK。
漏電ブレーカーが上がらない場合は特定作業が必要です。
以下の手順でどの回路が漏電してるか突き止めましょう。
- 右側の安全ブレーカーを全部「切」にする
- 漏電ブレーカーを「入」にする(一度下にカチッと押してから上げるタイプもあります)
- 安全ブレーカーを一つずつ順番に「入」にしていく
- 特定のスイッチを入れた瞬間に漏電ブレーカーが落ちたら、そこが漏電箇所
その「問題の回路」だけを切っておけば、他の部屋の電気は使えるようになります。
ただし、これはあくまで応急処置。
その後は絶対に電気工事店に連絡してください。
原因不明でブレーカーが落ちるときの確認ポイント
「さっきまで普通に使えてたのに、何もしてないのに落ちた」っていうとき、ありますよね。
こういう場合は以下を確認してみてください。
💡 確認ポイント
- 周りの家も停電してないか:
窓から外を見て、隣の家や街灯が消えてたら地域全体の停電です。
自分の家だけ消えてるなら宅内トラブル。 - 分電盤から異音や異臭がしないか:
「ジー」「ブーン」っていう低い音や、焦げ臭いニオイがしたら危険信号。
すぐに主幹ブレーカーを切って業者に連絡。 - コンセントやプラグが変色してないか:
黒ずみや茶色い変色は過去に発熱した証拠です。
そのコンセントは使用中止。 - 最近新しい家電を買ってないか:
追加した家電の消費電力が意外と大きくて、知らないうちに契約容量を超えてることも。
あと、スマートメーターが設置されてる家だと、アンペアブレーカーがない場合があります。
その場合、契約容量を超えると10秒くらい停電してから自動復旧するんですが、頻繁に起きるなら契約見直しのサインです。
何度も繰り返しブレーカーが落ちる場合
1日に何回も落ちる、毎週落ちる、みたいに頻度が高いときは、根本的な解決が必要です。
繰り返す理由トップ3
- 契約アンペアが生活スタイルに合ってない:
家族が増えた、在宅ワークを始めた、家電を買い足した…など、数年前と状況が変わってませんか? - 同じ回路に負荷が集中してる:
キッチンのコンセントが全部同じ回路になってて、炊飯器・電子レンジ・ケトルを同時に使うと毎回落ちる、みたいなパターン。 - 設備の経年劣化:
築15年以上の家だと、ブレーカーや配線自体が寿命を迎えてることがあります。
繰り返すときの対策は2つ。
使い方を変えるか、設備を変えるかです。
使い方を変えるというのは、家電を使う時間をずらしたり、別の部屋のコンセント(別回路)から延長コードで引いたりする方法。
これなら費用ゼロ。
設備を変えるというのは、契約アンペアを上げたり、専用回路を増設したりする方法。
多少費用はかかりますが、根本解決になります。
いつもと同じ使い方なのに冬だけ落ちる理由
「去年の冬も、今年も同じ時期になるとブレーカーが落ちる」という人もけっこう多いんじゃないでしょうか。
これには明確な理由があります。
冬場は暖房器具がフル稼働するんです。
エアコン、電気ストーブ、こたつ、ホットカーペット、脱衣所のヒーター…全部同時に使ってたりしませんか?
しかも暖房って、冷房より電気食うんです。
エアコンの暖房立ち上がり時は、冷房の約1.5倍の電力を消費します。
さらに、冬は日照時間が短いから照明を使う時間も長くなるし、お湯を沸かす機会も増える。
朝の「エアコン+照明+電気ケトル+ドライヤー+炊飯器」のコンボは、まさに契約容量オーバーの王道パターンです。
もう一つ見落としがちなのが結露による漏電。
窓際のコンセントって、冬場は結露でけっこう湿ってるんですよね。
そこに電気が流れると、水を通り道にして漏電が発生しやすくなります。
⛄️ 冬限定対策
- 暖房はタイマーで時間差起動させる
- 朝の調理家電は時間をずらす(炊飯器は夜セット、朝はレンジとケトルを同時に使わない)
- 窓際コンセントの結露をこまめに拭く
- 使ってない部屋の暖房は切る
電気をあまり使っていないのに落ちるとき
「今日はエアコンもつけてないし、電子レンジも使ってない。なのに落ちた」というケース。
これ、逆に危ないサインかもしれません。
電気をほとんど使ってないのにブレーカーが落ちるなら、漏電か設備故障の可能性が高いです。
特に漏電ブレーカーが落ちてる場合は、どこかで電気が漏れてる証拠。
放置すると火事や感電の原因になるので、絶対に業者に見てもらってください。
🚨 こんな症状があったら即連絡
- 何もしてないのに漏電ブレーカーだけが落ちる
- 雨の日だけ落ちる(屋外照明や防水コンセントの浸水)
- 特定の部屋の電気をつけると必ず落ちる(壁内配線のショート)
- ブレーカー本体やコンセントが熱い、変色してる
- 焦げ臭い、パチパチ音がする
あと、ブレーカー自体が古くて誤作動してる可能性もあります。
設置から15年以上経っていたら、一度プロに点検してもらうことをおすすめします。
ブレーカーが落ちる原因ごとの正しい対策

原因がわかったら、次は対策です。
自分でできることと、プロに任せるべきことをしっかり分けて考えましょう。
自分でできる対処法
すぐできる応急対策
まず、ブレーカーが落ちたときの復旧手順。
これ、順番が大事です。
- 家電の電源を切る・プラグを抜く:
特に高出力家電(ドライヤー、電子レンジ、エアコンなど) - どのブレーカーが落ちたか確認:
分電盤を開けて、下がってるスイッチを探す - アンペアブレーカーなら上げる:
家電を減らした状態なら復旧するはず - 漏電ブレーカーなら特定作業:
前述の手順で漏電箇所を見つけ、その回路だけ切る - 安全ブレーカーなら該当回路の負荷を減らす:
同じ回路で複数の家電を同時に使わない
根本的な使い方改善
ブレーカーを落とさないための日常的な工夫をいくつか。
- タイムシフト(時間差使用):
炊飯器は夜にタイマーセット、ドライヤーは電子レンジを使い終わってから、みたいに時間をずらす - 回路の分散:
キッチンでも、炊飯器は背面のコンセント、電子レンジは側面のコンセント、と別回路を意識して配置 - 待機電力カット:
長時間使わない家電はコンセントから抜く。
節電にもなるし、ブレーカー負荷も減る - 高出力家電は壁コンセント直挿し:
延長コードやタコ足配線は発熱の原因。
ドライヤーや電子レンジは壁のコンセントに直接
定期チェックリスト
年に一度はこれを確認。
- [ ] 分電盤にホコリが溜まってないか(乾いた布で拭く)
- [ ] コンセントにプラグがしっかり刺さってるか(ゆるゆるなら交換)
- [ ] 延長コードが劣化してないか(3〜5年で買い替え推奨)
- [ ] コードを家具で踏んでないか
- [ ] 漏電ブレーカーのテストボタンを押して動作確認(月1回推奨)
契約アンペアの見直し
頻繁に落ちるなら、契約を上げることも検討してください。
- 手続き:
電力会社に連絡するだけ。
スマートメーターなら遠隔で変更完了(工事不要) - 費用:
基本的に無料。
ただし60A超える場合や、配線工事が必要な場合は数万円かかることも - 注意点:
賃貸の場合は管理会社への確認が必要。
建物全体の容量限界もあるので
ちなみに契約を下げると基本料金が安くなります。
10A下げると月300円くらい(東京電力の場合)、年間で3,600円の節約。
でも、下げすぎるとまた落ちやすくなるので、年間で一番電気を使う時期(夏か冬)を基準に考えましょう。
業者に相談すべき危険なサイン
DIYで解決しようとすると逆に危ないケースがあります。
以下の症状が一つでもあったら、即プロに連絡してください。
🚨 絶対に業者案件
- 焦げ臭い:
プラスチックが溶けるようなツンとしたニオイ - 異音:
分電盤やコンセントから「ジー」「ブーン」「パチパチ」という音 - 発熱:
ブレーカー、コンセント、プラグが触れないくらい熱い - 変色・変形:
コンセント周りが黒ずんでる、溶けて歪んでる - 火花や煙:
一瞬でも見えたら即通報レベル - 漏電ブレーカーが頻繁に落ちる:
漏電は感電・火災リスク直結
こういう状況で「自分でなんとかしよう」は絶対ダメ。
感電したり火事になったりするリスクがあります。
業者の選び方
信頼できる業者が身近にいればベストですが、いない場合は全国対応の紹介サービスを利用するのも一つの手です。
たとえば「電気工事110番」のような加盟店紹介サービスなら、相談や現地調査・見積りが無料で、内容に納得してから依頼できます(※現場状況により費用が発生する場合は事前確認あり)。
東証上場企業が運営してるので透明性も高いし、24時間365日いつでも相談可能。
📎 参考:
👉 電気工事110番 公式サイト
深夜に突然ブレーカーが落ちたときでも対応してもらえるのは心強いですよね。
電気工事士の資格を持ったプロが対応してくれるので、自分でやると感電や火災のリスクがある作業も安全・確実に修理してくれます。
万が一のための請負賠償保険にも加入してるので、施工後のトラブルも安心。
もちろん、いきなり依頼する必要はなくて、まずは無料で相談して、見積りを見てから判断できます。
「この金額なら…」って納得してから頼めるのがいいところですね。
まとめ|ブレーカーが落ちる原因を知り安全に対処する
ブレーカーが落ちる原因は「電気の使いすぎ」「漏電」「配線・設備の故障」の3つ。
どのブレーカーが落ちたかを見れば、だいたいの原因がわかります。
復習:落ちたブレーカー別の原因
| 落ちたブレーカー | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| アンペアブレーカー | 家全体の電気使いすぎ | 同時使用する家電を減らす、契約見直し |
| 漏電ブレーカー | 漏電発生 | 特定作業で箇所を見つけ、業者に連絡 |
| 安全ブレーカー | 特定回路の使いすぎ・ショート | その回路の負荷を減らす、専用回路増設 |
自分でできる対策は、家電の使い方を工夫することと、定期的なチェック。
でも、焦げ臭い・異音がする・何度も落ちる、といった症状があったら迷わず業者に相談してください。
電気トラブルは、放置すると本当に危険です。
ブレーカーは「落ちること」で私たちを守ってくれています。
だから、落ちたときは「うわ、面倒くさい」じゃなくて、「なんか危険があったのかも。ちゃんと見てみよう」と思ってください。
少しでも「いつもと違うな」と感じたら、その直感を大切に。
安全第一でいきましょう。

