ベタ基礎でも油断禁物!シロアリ被害の原因と防ぎ方

ベタ基礎の家だからシロアリは安心…そう思っている人、実はかなり多いんです。
でも現実は、コンクリートの中の小さな隙間や配管の周り、外構とのつなぎ目など、見えないところから静かに侵入されることがあります。
しかも湿気や立地条件によっては、被害が一気に広がることも。
この記事では、ベタ基礎でも起こるシロアリ被害の本当の理由と、家を長く守るための具体的な防ぎ方をわかりやすくお伝えします。
目次
ベタ基礎でもシロアリ被害が起こる理由

ベタ基礎は床下全体をコンクリートで覆う構造で、湿気や地震に強いのが特長です。
確かに布基礎よりシロアリ対策には有利ですが、「被害ゼロ」ではありません。
全国調査でも約1.8%のベタ基礎住宅で蟻害が発生しています。
被害の原因は大きく分けて3つ──侵入経路、施工や設計の弱点、そして周辺環境です。
そして、この3つを押さえて点検・予防を続けることが、被害を防ぐ最短ルートになります。
📎 参考:
👉 シロアリ被害実態調査報告書
ベタ基礎にどうやってシロアリは侵入してくるのか
ベタ基礎でも「隙間ゼロ」ではありません。
シロアリは髪の毛より細い約0.6mmのすき間からでも通り抜けられるため、意外な場所から静かに入り込んできます。
見落としやすい主な侵入ポイントは次の通りです。
侵入ポイント | なぜ危険か |
---|---|
配管スリーブまわり | 配管とコンクリートの間にわずかなすき間ができやすい |
コンクリートのひび割れ・打ち継ぎ目 | 経年劣化や地震で微細な割れ目が生じ、蟻道の足場になる |
水抜き穴 | 塞ぎが不十分だと外部と直結してしまう |
玄関・勝手口土間 | 伸縮や外構との接続部にすき間ができやすい |
基礎外断熱材の裏側 | 断熱材と基礎の間は暗く湿った理想的な通路になる |
重要なのは、こうした侵入経路は新築時に完璧に塞がれていても、時間の経過や地震・工事などで再び開くことがあるという点です。
➡ 対策ポイント:
最低でも年1回は床下点検を行い、これらの箇所に蟻道やすき間がないか必ずチェックしましょう。
早期発見が、修繕費を数十万円単位で抑えるカギになります。
施工や設計のどこにシロアリ被害の弱点が生まれるの?

ベタ基礎は構造的に強いとはいえ、施工段階の小さな不備や設計ミスが、後のシロアリ被害の入口になることがあります。
新築時もリフォーム時も、次のような点には特に注意が必要です。
弱点の例 | なぜ危険か |
---|---|
防蟻処理の不足・期限切れ | 薬剤の効果は約5年が目安。期限切れのまま放置すると侵入し放題になる |
換気不足 | 湿気がこもると木材が弱り、シロアリが好む環境になる |
断熱材の選択ミス | 被害が多い地域で基礎外断熱を採用すると、断熱材裏が蟻道に |
リフォーム時の配慮不足 | 増築部分の防蟻処理や点検口の確保を怠ると、発見が遅れる |
特に怖いのは、「最初は万全でも年月とともに弱点が生まれる」こと。
施工直後に問題がなくても、薬剤効果の切れ目や間取り変更が思わぬ侵入口になるんです。
➡ 対策ポイント:
新築・リフォームの際は、防蟻施工の有無と保証内容を必ず確認。
薬剤は5年ごとを目安に再施工し、図面や工事内容を記録として残しておくと安心です。
周辺環境が高めるシロアリ被害のリスク
家の防御力は構造だけでなく立地や庭の状態にも左右されるんです。
どんなに基礎が強くても、外部環境がシロアリにとって好条件なら侵入リスクは一気に高まります。
代表的な危険要因は次の通りです。
周辺環境の特徴 | リスクの理由 |
---|---|
湿気の多い土地 | 川・池の近くや低地は常に湿度が高く、シロアリが活発に活動できる |
近接する木材やウッドデッキ | 餌場となった木材から住宅へ移動しやすい |
庭木や切り株の放置 | 巣作りに最適な環境となり、住宅侵入の拠点になる |
近隣での被害発生 | 駆除時に逃げ出したシロアリが自宅に移動してくることがある |
特に「近隣被害の発生」は見落とされがちですが、日本しろあり対策協会の調査でも、近くの被害から流入したケースが多数報告されています。
📎 参考:
👉 公益社団法人日本しろあり対策協会
➡ 対策ポイント:
家の周囲1m以内には木材や植栽を置かないこと。
さらに近所で被害報告があったら、迷わずすぐに点検を依頼しましょう。
早めの対応が、修繕費と安心の差を大きくします。
ベタ基礎住宅のシロアリ予防と対策方法

ベタ基礎の家を長く守るには、「薬剤での予防」「定期点検」「日常の環境管理」の3本柱が大切です。
この3つをバランスよく続けることで、被害のリスクは大きく減らせます。
ベタ基礎に有効なシロアリ予防薬剤はどれ?その特徴
ベタ基礎の家でも、薬剤による予防は被害を大幅に減らす重要な手段です。
薬剤には、シロアリの侵入を防ぐ「バリア型」と、巣そのものを壊滅させる「駆除型」があり、それぞれに特徴があります。
選ぶ際は、持続年数・安全性・家族構成を考慮しましょう。
- 液剤処理(バリア工法)
床下や木部に薬剤を散布し、侵入を物理的に防ぎます。
即効性が高く、比較的安価で実績も豊富ですが、化学物質過敏症の方は注意が必要です。
効果の持続はおよそ5年が目安です。 - ベイト工法(毒エサ設置)
家の周囲に毒エサを埋め、持ち帰らせて巣ごと駆除します。
効果が現れるまで時間はかかりますが、安全性が高く、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。
契約期間中は効果が継続します。
📎 参考:
👉 公益社団法人日本しろあり対策協会
ポイント:
薬剤の効果は永続しません。
特に液剤処理は約5年で効力が薄れるため、期限が切れる前に再施工を計画しておくことが被害防止のカギです。
プロはベタ基礎のシロアリ点検をどう行うのか

ベタ基礎でも、プロの点検は早期発見と見逃し防止に直結します。
シロアリは外から見えない場所で進行するため、専門的な手法で徹底的にチェックすることが大切です。
主な点検内容は次のとおりです。
- 目視調査
蟻道(シロアリの通路)、木材の変色や欠損、基礎のひび割れや隙間を確認します。 - 打音検査
木材を叩いて音を聞き、内部がスカスカになっていないか判断します。 - 穿孔検査
ドリルで小さな穴を開け、内部の抵抗値を測定し劣化状況を把握します。 - 計測機器による検査
熱感知カメラや湿度計で、表面からは分からない被害を検出します。
📎 参考:
👉 国土交通省「住宅品質確保促進法」関連資料
多くの専門業者では、年1回の無料点検が保証に含まれています。
ベタ基礎だからと油断して点検を先延ばしにすると、気づいた時には修繕費が数十万円〜100万円単位になるる例もあります。
だからこそ、「すぐ相談できて、無料で調査してもらえる」業者をあらかじめ確保しておくことが安心の第一歩です。
たとえば【シロアリ110番】のように、
- 全国対応・24時間365日受付
- 現地調査・見積もりが完全無料
- 最短即日で駆けつけ可能
こうした条件の業者を事前に確保しておくと、緊急時も迷わず依頼できますし、気になったら、その日のうちに点検を受けられます。
📎 参考:
👉 シロアリ110番|公式サイト
(※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用が発生する場合もあります。)
➡ ポイント:
ベタ基礎でも年1回は必ず点検を受け、施工業者から報告書をもらって保管することが大切です。
DIYでできるベタ基礎のシロアリ予防法

本格的な駆除は専門業者に任せるべきですが、軽い予防や環境改善ならDIYでも可能です。
ポイントは、シロアリが好む「湿気」「木材」「暗い場所」を減らすこと。
つまり、DIYでできるのは「環境改善」と「補助的な薬剤散布」です。
代表的な方法は次のとおりです。
- 家の周囲1m以内に木材やダンボールを置かない
(放置すると餌場になり、家へ移動されやすくなります) - 庭木を剪定して風通しを確保
(湿気をためない環境づくりが大切) - 雨水排水を改善し、水たまりを作らない
(湿地環境はシロアリの活動を活発化させます) - 床下換気口は塞がない
(通気を妨げると湿気がこもります) - 市販の床下用薬剤やベイト剤を説明書通りに散布
(あくまで補助的な予防として活用)
これらはあくまで「日常的な予防」であり、被害の有無を見極める診断や駆除はプロでないと難しいのが現実です。
➡ ポイント:
DIYはあくまで補助。
異常を発見したら、その場で様子を見るのではなく、すぐに専門業者へ連絡しましょう。
早期対応が修繕費を大きく左右します。
ベタ基礎住宅のシロアリ予防にかかる費用と必要性

シロアリ予防にかける費用は、火災保険や地震保険と同じ“備え”の費用(保険料)と考えるのが分かりやすいです。
今は被害がなくても、一度侵入されれば修繕に数十万円〜100万円単位かかることもあります。
事前に対策した方が圧倒的に安く済みます。
シロアリ予防に必要な費用の相場
プロ施工の場合、費用は施工方法や家の広さによって変わります。
工法・方法 | 相場(30坪前後) | 効果持続年数 | 特徴 |
---|---|---|---|
液剤処理(バリア工法) | 約10万〜20万円 | 約5年 | 即効性が高く比較的安価 |
ベイト工法 | 約15万〜30万円 | 契約期間中 | 安全性が高く環境にやさしい |
DIY予防 | 2万〜5万円 | 1年〜数年 | 費用は安いが効果・持続性は限定的 |
🖊️出典:一般財団法人経済調査会「建築保全単価表」
📎 参考:
👉 国土交通省|建築保全業務労務単価について
➡ ポイント:
液剤処理は5年ごとの再施工を計画し、予算を事前に積み立てておくと安心です。
「シロアリ予防は必要ない」という考えの落とし穴

「ベタ基礎だから大丈夫」「被害に遭ったら駆除すればいい」と思っていると、実際にはこんなリスクがあります。
- 修繕費が高額になる:
国土交通省の調査では、被害が進むと修繕費が50万円以上になる例も - 資産価値が下がる:
被害歴のある住宅は売却価格が下がりやすく、瑕疵物件扱いになる場合も - 近隣トラブルに発展:
自宅からシロアリが隣家へ移れば、賠償問題に発展する可能性も
予防費用は駆除や修繕費の数分の一で済みます。
費用対効果の面でも、予防を省く理由はほとんどありません。
📎 参考:
👉 国土交通省|住宅市場動向調査報告書
まとめ:シロアリはベタ基礎でも早めの予防と点検が安心
ベタ基礎は確かにシロアリに強い構造ですが、「被害ゼロ」を保証するものではありません。
5年ごとの薬剤再施工と年1回の点検を基本に、環境管理をセットで行うことが、もっとも効率的で確実な防御策です。
もちろん、信頼できる駆除業者が身近にいる場合は、その方にまず相談するのがベストです。
でも、「知り合いがいない」「どこに頼めばいいかもわからない」という状況なら、全国で利用されている安心できる業者を、選択肢に入れておいて損はありません。
すでに紹介した【シロアリ110番】のように、
- 無料で現地調査・見積もりができる
- 全国対応で最短即日駆けつけ
- 最長10年保証あり
といった条件を満たす業者を検討すると、費用面・安心感の両方で納得できるはずです。